毎月のように「インターネットとケータイから子どもたちを守る」ための講演をしています。
その中で切実に感じていることは、ケータイを持つ子どもたちが増えているのに対して、対策が十分とられていないということです。
(1)なりすましメールを受信しない設定
(2)インターネットのフィルタリング設定
最低限、この2つだけでもしてあれば、かなりの効果が得られます。
今年4月から青少年ネット規制法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)が施行されて、18歳未満の利用者がインターネットに接続する目的で携帯電話を利用する場合、携帯電話事業者は、保護者から不要の申し出がない限り青少年の有害情報閲覧を防ぐよう、対応ソフトやサービスを提供する義務が課されることになりました。
この携帯電話事業者が有害情報閲覧を防ぐために提供するのがフィルタリングという仕組みです。
しかし、これが十分に効果を発揮していないように感じられます。
まず1つには、契約者が子どもたちの両親名義であるとき、実際の利用者(子ども)が18歳未満である場合は携帯電話事業者に申告する義務があるのですが、この仕組みが十分活用されていないようです。
そして、もう1つ、フィルタリングを避けたい子どもたちとの摩擦を避けているのではないかと思われるのです。
「フィルタリングをかけられたら、窮屈だ」と、子どもたちは思っています。
確かに、自由度が狭められるのは確かですが、
携帯電話事業者も一律に規制をしているのではありません。
年齢に応じたフィルタリングを選択できるようにしていますし、
NTTドコモでは、保護者が設定することでフィルタリングをカスタマイズできるようにもなりました。
標準的に制限対象とされているサイトは、以下のようなものです。

不法(違法と思われる行為、違法と思われる薬物、不適切な薬物利用)、主張(軍事・テロ・過激派、武器・兵器、告発・中傷、自殺・家出、主張一般)、アダルト(性行為、ヌード画像、性風俗、アダルト検索・リンク集)、セキュリティ(ハッキング、不正コード配布、公開プロキシ)、ギャンブル(ギャンブル一般)、出会い(出会い・異性紹介、結婚紹介)、グロテスク(グロテスク)、オカルト(オカルト)、コミュニケーション(ウェブチャット、掲示板、IT掲示板)、成人嗜好(娯楽誌、喫煙、飲酒、アルコール製品、水着・下着・フェチ画像、文章による性的表現、コスプレ)

これらが子どもの健全な育成に必要だとは誰も思わないのではありませんか?
ただ、唯一、子どもたちがどうしても見たいと主張するものがあります。
それが、ブログや掲示板などのコミュニティサイトです。
子どもたちがフィルタリングを嫌がる理由がここにあります。
しかし、今日のニュースで配信されたものですが、
千葉地裁で始まった裁判は、掲示板が薬物を利用した出会い系サイトとなり、金銭の代わりに女性に薬物を渡す一種の援助交際が行われていたというものです。

薬物「一緒に楽しもう」掲示板温床に 幇助容疑で逮捕も
インターネットの掲示板を使った覚せい剤の譲り渡しや使用がひそかに広がっている。麻薬特例法違反(あおり、そそのかし)の幇助(ほうじょ)罪で全国で初めて逮捕・起訴された掲示板運営者の公判が千葉地裁で今月始まり、薬物を利用した出会い系サイトの実態が明らかになりつつある。

朝日新聞 記事全文はこちら

この掲示板では、1日平均1175件のアクセス数があり、この3カ月間に2114件の投稿があったそうです。
そして、裁判が進むなか 同時に県警は、この掲示版へ書き込みをして薬物犯罪をあおった人物の特定を進めているそうです。
まだ、未成熟な子どもたちが、おもしろ半分に書き込んでいないことを願っています。
インターネットはもとより、メールもそうです。
イヤな書き込みを見たり、イヤなメールを受け取ったその時点では被害者でも、
インターネットに書き込みをする、メールに返信をする、チェーンメールを発信する という行為で 加害者になったり、犯罪に加担したりすることがあります。
この事実を十分に知ってください。
そして、子どもたちに保護者の責任を全うして頂きたいと心から願います。

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 フィルタリングソフトメーカーの アルプス システム インテグレーション株式会社では、映像で見るフィルタリングということで、啓発ドラマ「携帯電話で安心ネットライフ」を公開中です。参考にご覧下さい。
 


各社の有害サイトアクセス制限サービスとお問合せ先が記載されています
ご参考ください